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今までにあった大企業の仰天人事

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過去の大企業の行天人事

大企業には多くの人が働いており、社長をはじめとする執行部の人事については、社内外で注目が集まります。伝統的な会社であれば、新卒で採用された生え抜き社員を経営陣に昇進させるケースがほとんどです。

しかし、昨今は外部からプロ経営者と呼ばれる大物を引き抜いて、社長にすえる大企業も出てきています。今までにあった大企業の行天人事について、ご紹介します。

日本を騒がせた仰天人事

ここ数年では、ローソンの社長だった新浪剛史氏が、サントリーの社長に就任したケースがあります。また、武田薬品工業ではフランス人の社長が誕生しており、どちらかと言えば保守的と考えられていた大企業のトップに外部からの人材を取り込むこれらの判断は、驚きのニュースとして様々なメディアで取り上げられました。

2017年4月から三井住友銀行の代表取締役頭取に就任した高島誠氏も、2016年12月にトップ就任の発表があった際、「メガバンクの仰天人事」として、金融界が大騒ぎになりました。銀行は、保守の中の保守とも言える組織であり、誰がトップに就任するかもある程度予測可能な組織であると言われてきました。

三井住友銀行の場合、6年周期でトップが入れ替わる慣習になっていたため、2017年4月から新しい頭取が就任することは前もって予想されていました。しかし、高島氏が頭取になることを予測していた人は一人もいなかったと言われ、頭取候補と考えられていた三井住友銀行の幹部たちがトップになることはなかったのです。

実際に頭取になった高島氏自身が、予想していなかったようで、國部前頭取からトップ就任を伝えられた時、「冗談ですよね?」と聞き返したことが様々なメディアで報じられています。

日本の大企業で起こるようになった要因

このようなサプライズが日本の大企業で起こるようになった要因の一つに、指名委員会の存在があります。以前であれば、社長一人の意向で次の経営者を誰にするかを決めることができていました。最近は、社長候補の名前を現在の経営者がリストアップし、社外の人材も含まれる人事委員会や指名委員会などを取締役会の中に設置して、そこで最終的な判断が行われる仕組みを取り入れている大企業が現れているのです。

指名委員会のメンバーは、現在の経営者から渡された次の社長候補リストについて、取締役会や経営委員会などでの言動を確認し、本当にトップとしてふさわしいかチェックされることになります。また、社長候補の元上司や同僚、部下たちにも意見を聞いて、最終的なトップが決められる大企業が増えたのです。指名委員会による次の社長選びは、極秘裏に進められるため、メディアなどにも情報が出にくく、予想外のトップ就任によって、仰天人事と呼ばれるのです。